このコラムを書き始めて10年が過ぎた。いつの頃からか、書く以上は何であれ気付いたことを大切にしようと心してきた。
もともと原稿というのはそういうものかもしれないが、ともあれここ何年かは、それまで意になかったことに思いが及ぶと、それが書く意欲につながってきた感がある。
具体的に列記すると、(1)「あっ」と思わず声を上げたような体験(2)細部に目を向けてわかった本質や真実(3)他と比べて「そうか、そういうことなんだ」と思い知ったこと(4)時の経過とともに実感できたこと−−などである。
読者の皆さんの文章に何か役立つことがあるかもしれないので、少し付け加えておきたい。
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