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貧酸素水が原因 生残率は2割 諏訪湖

護岸に打ち上げられたワカサギやコイの死骸を回収する関係者=下諏訪町赤砂崎で2016年7月28日、宮坂一則撮影

 長野県の諏訪湖で7月下旬にワカサギが大量死した問題で、諏訪湖漁協(諏訪市)は9日、ワカサギの生息数調査の結果、来春の採卵魚となる1年魚の生残率が例年の2割程度まで減少したと明らかにした。同漁協は例年9月1日解禁の投網漁を延期しており、10月4日に県など関係者を交えた協議で今季の漁の方針を決める。ただ資源確保の観点から厳しい規制となりそうだ。【宮坂一則】

 藤森貫治組合長(72)らが同漁協で記者会見し、諏訪湖で7月26、27日に大量死したワカサギなどに関する調査結果を説明した。

 今月3、5日に湖全域で行った投網による試験捕りでは、1年魚の水揚げ量は37.55キロと過去5年間と比べ、生残率は19%と著しく減っていた。

 また、湖内6カ所での定点観測から割り出した1匹あたりの体重は、大量死する直前の7月23日は0.68グラムだったが、直後の31日は0.90グラム、今月5日は2.59グラムで通常の3〜4倍に急成長していた。個体数の減少で餌が十分に行き渡った影響とみられるという。

 藤森組合長は「このままいくと、12月頃には5、6グラムまで成長する。例年は3月中旬から4月下旬の河川遡上(そじょう)が早まることが考えられる」と採卵への影響を危惧した。

 大量死の原因については、酸素が少なく魚介類の生存に適さない湖底の貧酸素水が、湖全域に及んだことによる窒息死と断定。風と気温の低下で、上層の水温が下がり、貧酸素水が混ざりやすくなったことが原因に挙げられるという。水中の酸素濃度の測定では、大量死した7月27日は酸素濃度が高いとされる上・中層部でも通常の半分以下の数値しかなかった。

 同漁協は投網による試験捕りを週1回をめどに続ける方針。

 藤森組合長は貧酸素水の混合は今後もあり得るとして、8月24日に応急対策を国に要望したとし、「貧酸素水を(湖底と水面の高低差を利用した)サイホンの原理でくみ上げる方法について県と話を進めたい」と話した。

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