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詩歌の森へ

いま言葉とは何か=酒井佐忠

 詩作を始めて七十余年、大ベテランの詩人・中村稔が書き下ろした新作詩集『言葉について』(青土社)が届けられた。変転する時代に、もてあそばれるように揺れる言葉の本質について、内省をこめて語られる静かな詩の言葉。詩人が得意なソネット形式(14行詩)の20篇。言葉自体が疲弊し、真の言葉とは何か、詩とはいつ生まれるのかと問いかける一語一語が、私たちのこころに静かに響く。

 <言葉に躓(つまず)き、言葉に迷わされるから、心やさしい私たちは/言葉の怖しさを知っているから、い…

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