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熊本地震

本社と工場被災 社長が陣頭指揮 再春館製薬所

西川正明・再春館製薬所社長

「人のつながり、絆」の大切さ感じた

 テレビCMなどを通じて、基礎化粧品「ドモホルンリンクル」や医薬品などの通信販売を行っている再春館製薬所(本社・熊本県益城町)。4月の熊本地震で本社、工場は大きな被害を受けたが、同社は業務の復旧にとどまらず、地域の核となって被災者の支援に大きな役割を果たした。陣頭指揮を執った西川正明社長(43)に当時を振り返ってもらった。【聞き手・河出卓郎】

 −−地震発生当時はどうされていましたか。

 ◆4月14日の1回目の地震の時は、私は家族と自宅にいました。家族は無事だったので、すぐに本社に行き、被害状況を確認しました。16日未明の本震といわれる地震の時も自宅にいました。家族が「家にいるのは怖い」というので、会社に避難しました。

 −−会社の被害はいかがでしたか。

 ◆2回目の地震の被害は大きかったですね。ガラスが割れ、コンピューターのサーバーが倒れたり、コールセンターの天井が落ちかかったりしました。18日に災害対策本部を設置して、21日から可能な社員には出勤してもらいました。

 −−被害額はどのくらいになりますか。

 ◆正確な計算は難しいのですが十数億円になると思います。売り上げは数億円の減だと考えています。

 −−企業経営者として何を考えましたか。

 ◆社員が全員無事だったのでほっとしましたが、会社としては、これからも社員と家族の生活を守らなくてはなりません。社員の生活支援にも力を入れ、コミュニケーションを取ることも心がけました。直接話すだけでなく、手紙にして方針や私の思いを社員に伝えました。一方で、企業としては、製品をお求めになるお客様への対応も必要です。4月25日からコールセンターでの営業と工場での生産も再開しました。

 −−地域の復興にも取り組みました。

 ◆本社の駐車場を避難場所として開放し、社員はおにぎりを作って益城町に提供しました。各避難所への水やトイレットペーパーなどの物資の支援だけでなく、清掃や、避難している方との対話なども進めました。復旧のために「社員の生命、社員・家族の安全が最優先」「一刻も早く、お客様へのサービスを再開する」「地域のため避難所の支援を」の三つを掲げ、心がけてきました。

 −−被災経験から今思うことはなんですか。

 ◆被災直後に全国から7000件を超える注文やお見舞い、激励のファクスやメールをいただきました。協力会社や知り合いの経営者からは支援物資を送っていただきました。本当にありがたいことです。改めて「人のつながり、絆」というものの大切さを感じました。「人の力」をつくることの重要性も感じました。これからの経営に生かしていきたいと思っています。

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