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女子ボクシング 好川菜々が王座獲得 フライ級

九回、李恩恵を攻める好川菜々(右)=堺市産業振興センターで2016年10月9日、森園道子撮影

 世界ボクシング機構(WBO)女子フライ級王座決定戦10回戦が9日、堺市産業振興センターであり、東洋太平洋女子ライトフライ級元王者の好川菜々(38)=堺東ミツキ=がWBO女子同級前王者の李恩恵(33)=韓国=を2−0(96−94、96−94、95−95)の判定で破り、2度目の世界挑戦で王座を獲得した。好川の戦績は7勝(4KO)1敗。国内女子の現役世界王者は8人に増えた。

     大阪府羽曳野市出身の好川は21歳でボクシングを始め、全日本女子大会で3階級を制覇。2008、12年の世界選手権にも出場した。35歳の13年8月にプロデビューし、昨年4月に世界ボクシング協会(WBA)女子ミニマム級王座に挑戦したが、判定負けしていた。

    「夫婦の力」で頂点に

     好川が「夫婦の力」で世界の頂点に立った。昨年7月に野上真司トレーナー(41)と結婚。二人三脚で挑んだ世界戦だった。

     五回までは厳しい展開。得意の右ストレートが明確に決まる場面がなく、相手の強打を受けていた。だが六回からは前へ出て手数で押し続け、劣勢から挽回した。「前回の世界戦の経験が大きい。冷静に戦えた」

     ボクシングを始めたのは、大阪国際女子大(現大阪国際大)3年生の1999年。市民ランナーとしてロサンゼルスマラソン出場を目指し、トレーニングに取り入れたのがきっかけだった。当時は女子ボクシングが五輪種目に検討されていた時期。「今からやれば出られるかも」とマラソンから転向した。それでも世間はまだ男子競技のイメージで、両親には最初の2年間は内緒にしていた。

     野上トレーナーとの出会いは2012年。世界選手権のフェザー級日本代表になり、指導を依頼した。それまでは米国人に英語で教わっていたが、細かい感覚をつかみきれず、国際大会で勝てずにいた。上体の使い方を「振り子のように」と、イメージしやすい言葉で的確な助言をくれる野上トレーナーの「指導にほれた」。

     野上トレーナーは「周囲に色恋の目で見られたくなかった。結果を出すしかない」と厳しい言葉で追い込み、けんかもした。だがベルトを手にした今、好川は「ようやく夫婦としてスタートできる」と笑顔を見せた。【前本麻有】

    細かいパンチもらったのが敗因

     李恩恵 結果は受け入れる。大きなパンチは自分が当てたが、細かいパンチをもらったのが敗因と思う。

    沢井涼、デビュー戦をTKO勝ち

     7男6女の13人きょうだいの三女で、四女とともに7月にプロテストに合格した沢井涼(24)=井岡弘樹=が前座のアトム級4回戦でデビューし、二回1分50秒TKO勝ちした。戦績3勝3敗のパーウィッティダー・サックナロン(21)=タイ=を一回から連打で圧倒し、二回にロープに詰めて右ストレートを当ててレフェリーストップ。両親ときょうだい全員の声援を受けての勝利に「うれしい。お客さんを楽しませる試合をしたかった」と喜び、所属ジムの井岡弘樹会長も「気持ちが強く、距離感がいい」と評価していた。

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