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発電システム

地中熱だけで ベンチャーと京大が成功

 新エネルギーベンチャーの「ジャパン・ニュー・エナジー」(東京都千代田区)は12日、京都大学との共同研究で、世界初の方式による地熱発電システムの開発に成功したと発表した。通常の地熱発電のように温泉水や蒸気をくみ上げる方式ではなく、地中熱だけで発電する。温泉源が必要ないため温泉を掘削する際の観光業者らとの調整が不要で、地熱があればどこでも発電システム建設が可能。発電時に二酸化炭素を排出せず、計画から着工までにかかる時間も大幅に短縮できるという。

     新方式は二重になった外管(直径約30センチ)と内管(同約10センチ)を地下1450メートルに埋設し、地上から圧力ポンプを使って外管に純水を注入。地熱で熱せられて内管から上がってくる熱水から蒸気を発生させて発電する。タービンを通過した蒸気を冷却水で冷やして外管に戻し、純水を循環させる。

     大分県九重町に10平方メートルの事業用地を取得し、約12億円かけて実証設備を建設。15日から発電開始する予定。実証設備は最高出力24キロワットで、約50世帯分の電気を安定的にまかなえるという。今後、事業化を進め、3万キロワットの発電を目指す。

     同社は「新方式が広がれば地熱発電が普及する可能性がある」と説明。「原子力発電の隙間(すきま)をうめる自然エネルギーとして地熱発電を普及させ、海外への輸出も目指したい」と話している。【秋本裕子】

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