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三浦九段の不正調査…対局中ソフト利用か

記者会見する日本将棋連盟の島朗常務理事(左)と杉浦伸洋渉外部理事=東京都渋谷区の日本将棋連盟で2016年10月12日午後8時17分、須藤唯哉撮影
三浦弘行九段

出場停止処分

 日本将棋連盟は12日、三浦弘行九段(42)を年内の公式戦出場停止処分にしたと発表した。直接の処分理由は、提出を求めた休場届が期限までに届かなかったため。三浦九段は対局中に不自然な形で離席することが多いと対戦した棋士から指摘があり、将棋ソフトを不正利用しているという疑惑が浮上。連盟側は三浦九段から聞き取り調査を始めていた。

 三浦九段は京都市の天龍寺で15日に開幕する第29期竜王戦七番勝負の挑戦者に決まっていたが、挑戦者決定戦で敗れた丸山忠久九段(46)が代わりに渡辺明竜王(32)と対局する。主催の読売新聞社も了承した。対局者の変更は極めて異例。

 会見した同連盟の島朗(あきら)常務理事によると、11日の常務会で、終盤に離席が多い点などを尋ねたところ、三浦九段は「部屋で体を休ませていた」と説明。調査に対し「これではとても(将棋を)指せないので休場する」と申し出たという。期限とした12日午後3時まで休場届を待ったが、提出がなかったため処分に踏み切った。

 三浦九段は、群馬県出身で、1992年にプロ入り。96年、当時7冠だった羽生善治王位(46)から棋聖を奪取し、タイトル独占を崩して一躍注目を集めた。タイトル獲得1期(棋聖)、順位戦A級通算15期。

「ぬれぎぬです」

 三浦九段は、毎日新聞の取材に「まったくのぬれぎぬ。不正な行為は行っていない。今後は弁護士と相談して行動する」と答えた。

 三浦九段は名人戦A級順位戦で11月、12月に各1局対局が予定されているが、不戦敗になる見通し。現在1勝3敗。【山村英樹、須藤唯哉】

制限強化の直後

 将棋ソフトは近年、急速な進化を見せ、電王戦ではソフトが棋士に勝ち越している。棋士の間でも、ソフト使用が疑われるため、スマートフォンなど電子機器の対局中の利用について何らかの制限が必要とする声が強まっていた。同連盟は今月5日、(1)電子機器は対局前にロッカーに預け、対局中の使用を禁止(2)対局中の外出禁止−−の2点を規則に追加したばかり。使用が分かった場合、除名を含めた処分を検討するとしていた。

 1984年には「対局中の外出は相手の同意を得る」と規則を作ったこともあったが、多くの棋士の反対で取りやめになった。

 元々、棋士の間では「他力に頼っているようでは、強くなれない」との意識があり、「棋士はそういうことをしないもの」とする性善説が強かった。

 疑惑が持たれるようになった背景には、対局のネット中継で将棋ファンが棋士の離席を直接見られるようになったこともある。性善説が通用しない、厳しい時代を迎えたといえる。【山村英樹】

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