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熊本地震

前震、未知断層で被害拡大か 益城町直下連動

前震で同時に動いたと考えられる新断層

 熊本地震で大きな被害のあった4月14日の前震(マグニチュード=M=6・5)について、国土地理院が地殻変動を捉えた衛星画像を詳しく調べたところ、同県益城(ましき)町の直下で同時にM5〜6程度の地震が発生していた可能性があることが分かった。前震は横ずれ断層型だが、直下の地震は別の正断層型だという。同町は前震で唯一震度7を観測し、特に大きな被害に遭ったが、直下の未知の新断層が被害の原因だった可能性が出てきた。

     地理院地殻変動研究室の小林知勝主任研究官が今月開かれた地震学会で発表した。前震時の画像を調べたところ、主な地殻変動は震源とされる日奈久(ひなぐ)断層帯の高野−白旗区間付近で観測されたが、やや離れた同町中心部の直下でも別の局所的な動きが確認できた。詳しく解析すると、4月16日の本震を引き起こした布田川(ふたがわ)断層帯・布田川区間を西に延長した先に、東西約7〜8キロにわたる断層運動が同時に起きたとの計算結果が出た。この断層運動は、断層面を境に水平方向にずれる横ずれ型ではなく、断層の南側が沈み込む正断層型で、深さ5キロ付近がずれ動いたと考えられるという。ずれ動いた面積などから求めた地震の規模(モーメントマグニチュード)はおよそ5・8だった。

     同町中心部では専門家の現地調査でも地面のずれが報告されており、今回の分析結果と整合するという。小林主任研究官は「布田川断層帯と日奈久断層帯のつなぎ目にあたる場所なので、過去にも動いたことのある部分が前震と同時にずれ動いたのではないか。M6・5の前震でなぜ益城町で震度7となったかの説明がつく」と話している。【飯田和樹】

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