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インドネシア

国民に高い人気 就任2年ジョコ大統領

ジョコ・ウィドド・インドネシア大統領=2014年8月、平野光芳撮影

 【ジャカルタ平野光芳】20日で就任から2年を迎えるインドネシアのジョコ・ウィドド大統領(55)が国民の間で高い人気を保っている。世論調査の支持率は6割以上の高率で政治基盤を着々と固める。庶民が恩恵を実感できる経済発展やインフラ政策が2019年の再選に向けたカギとなりそうだ。

 民間の研究所が8月に実施した世論調査によると、ジョコ政権について66・5%が「満足している」と回答した。政権が推進する貧困層向けの医療保障や教育・福祉政策に評価が高く、支持拡大につながっている模様だ。インドネシア学術研究院のシャムスディン・ハリス教授は「ジョコ氏の人気をしのぐ政治家はおらず、3年後の再選の可能性が高まっている」と見る。

 ジョコ氏は元々経営者で地方政治家出身。クリーンな政治姿勢が庶民の人気を集める一方、中央政界での基盤がなく、当初は所属する闘争民主党の党首、メガワティ元大統領の「操り人形」になる恐れが指摘されていた。だが就任してみると、閣僚や高官の人事を通じてメガワティ氏の影響力を制御。最大野党ゴルカルを党の内紛を機に与党に取り込み、国会でも過半数勢力の確保に成功した。

 今後課題となるのが、政権が最重要政策に位置づけるインフラ整備だ。3500万キロワット分の発電所整備や、ジャカルタ−バンドン間(約140キロ)の高速鉄道建設、高速道路・港湾整備を目指すが、土地収用の遅れや資金不足から計画通りに進まないケースが多い。整備をスムーズに進め経済成長につなげていけるか、手腕が問われている。

 一方、ジョコ氏には、「開発独裁」のスハルト政権の崩壊(1998年)以降に政治キャリアを積んできた「民主化の申し子」として、人権や権利の擁護を期待する声が高かったが、現状では評価する声は少ない。過去の人権侵害事件でも真相究明に及び腰だ。関与が疑われる軍に配慮しているとの批判もある。公約だった先住民族の権利保護も取り組みが遅れており、先住民連合のアブドン・ナババン事務局長は「今後、ジョコ氏支持を見直す可能性もある」と不満を隠さない。

ジョコ政権の2年間

2014年10月20日 ジョコ氏、大統領に就任

  15年 3月23日 ジョコ氏が日本を訪問し安倍晋三首相と会談

        26日 中国を訪問し習近平国家主席と会談

      4月22日 ジャカルタでバンドン会議60周年記念の首脳会議を開催

      8月12日 内閣改造で経済政策にテコ入れ、閣僚級6人を交代

     10月26日 ジョコ氏が訪米し、オバマ大統領と会談

  16年 1月14日 ジャカルタで自爆テロ、30人以上が死傷

        21日 中国が受注した高速鉄道がジャワ島ワリニで起工

     10月20日 ジョコ氏就任から2年

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