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インサイド

東海大九州野球部の日々 熊本地震から半年/3 「阿蘇のために」前向く

地震後、初の公式戦で気迫のこもった投球をする九州東海大の村上=熊本県山鹿市の山鹿市民球場で、生野貴紀撮影

 心地よくそよぐ初夏の風を感じながらも、野球への情熱を失いかけていた。5月上旬。東海大九州の右のエース・村上智哉(4年)は熊本県阿蘇市にある実家のバラ園のビニールハウスにいた。「災難な年に生まれたな」。またも立ちふさがった大災害に、天を恨む気持ちにもなった。

 2012年7月12日朝。阿蘇中央高のエースだった村上は窓からの景色に目を疑った。未明の豪雨であちこちで土砂崩れが起き、一面に見たこともない土色の湖が出現していた。阿蘇市内だけで22人の犠牲者が出た「九州北部豪雨」。高校のグラウンドは氾濫した川からの水で冠水し、練習ができなくなった。最後の夏の全国高校野球選手権熊本大会は始まったばかり。浸水した家屋の土砂をかき出すボランティア作業に追われた。

 4年の月日がたち、今度は地震が古里を襲った。社会人野球を目指して、アピールの機会と考えていた全日本…

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