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鮫皮巻の大刀出土 国内最古

鮫皮巻が施された銀装円頭大刀の柄=えびの市教育委員会提供

 宮崎県えびの市教委などは24日、同市の島内地下式横穴墓群139号墓(6世紀前半、古墳時代後期)で出土した大刀(たち)が、柄(つか)に朝鮮半島特有の装飾「鮫皮巻(さめがわまき)」を施したものとしては国内最古であることが判明したと発表した。東アジアでも実物が確認できる最古の例となる。古墳時代の刀剣としては国内最長となる142センチ(復元すれば150センチ)の大刀も確認された。

     市教委などは「埋葬された人物は大和政権の大王(天皇)周辺に仕え、朝鮮半島情勢にも関与した可能性がある。古代の政治や外交関係を読み解く貴重な資料だ」としている。

     市教委などによると、柄に鮫皮巻が施されていたのは朝鮮半島製とみられる「銀装円頭大刀」。実際はエイの皮が巻かれた鮫皮巻の大刀は当時、高位高官だけが身につけていたとされ、国内では聖武天皇(701~756年)の遺品とされる東大寺金堂(大仏殿)の鎮壇具(ちんだんぐ)が残っている。

     一方、古墳時代の刀剣としては国内最長となったのは「木装長刀」(142センチ)で、奈良県の藤ノ木古墳の大刀(136・5センチ)より長い。鞘(さや)口に高級織物の経錦(たてにしき)が巻かれていることなどから、大和政権のもとで作られ、大王周辺から贈られたものとみられるという。

     139号墓では2014年以降、男女各1体の人骨、朝鮮半島特有の波状文様がついた鍛冶工具などの副葬品が出土。大刀もその一部で、保存処理を経てエックス線装置で立体的に撮影して解析する中で装飾などの詳細が分かった。出土品は11月1日~12月25日、えびの市歴史民俗資料館で展示される予定。【宮原健太】

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