メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

東京 和のたくみ

(6)くず餅――天野充雄さん「分からない時は、自分の腕を疑う」

 朝もやのような白い湯気の向こうから、ベルトコンベヤーに乗った四角いせいろが整然と流れてくる。手前で待ち構える天野充雄さん(54)が、リズミカルな仕草でせいろをひっくり返すと、平らな板状のくず餅がぷるんと震えた。天野さんは、江戸時代から続くくず餅の老舗「船橋屋」の工場長。昔風に言えば親方だ。くず餅の作り方は、親方から弟子へと代々引き継がれてきた。

 天野さんの右の手のひらと指の皮膚はとてもなめらかで、指紋はほとんど消えてしまった。蒸したての、10…

この記事は有料記事です。

残り2037文字(全文2261文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 池袋暴走 被害者遺族のコメント全文「少しでも犠牲者いなくなる未来を」
  2. 池袋暴走、ドラレコに音声 87歳男性「あー、どうしたんだろう」同乗の妻の問いに
  3. 池袋暴走 「不安なら車を運転しない選択肢を」 松永さんの夫会見
  4. トヨタ、マークXの生産終了へ 「マーク2」以来50年超の歴史に幕
  5. 陸上の小出義雄さん死去 高橋尚子さんら育成 80歳

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです