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カエンタケ

三重で猛毒キノコ増殖中 3グラムで中毒死も

新たに生えたカエンタケの群生=三重県名張市上三谷で2016年10月27日午後3時16分、鶴見泰寿撮影

 真っ赤な色をした猛毒キノコ「カエンタケ」が今秋、三重県名張市内の里山で増殖している。専門家によると、致死量わずか3グラムで1999年に新潟県で中毒死した例があり、油状成分に触れると皮膚がただれるという。里山を保全するNPO法人は「絶対に口にしてはならないキノコを実際に目で確かめて参考にしてほしい」と注意を呼びかける。【鶴見泰寿】

 カエンタケは長さ3~20センチ程度の円柱状やサンゴ状の形で、梅雨から11月ごろにクヌギやコナラなど広葉樹の「ナラ枯れ」した一帯に発生する。枯れて1~3年の木の根元などに生える。県林業研究所によると今秋、伊賀地域でナラ枯れが深刻化したことから発生した可能性があるとみている。今季は北勢地方や松阪市でも見つかっており、県内の目撃情報が増えている。

 NPO法人「赤目の里山を育てる会」(上三谷)のある里山で9月末に約10センチの2本が見つかり、その後、近くに3~4センチのマッチ箱大の毒キノコの群生が出現した。大阪市立自然史博物館の佐久間大輔・主任学芸員が写真からカエンタケと確認した。佐久間学芸員によると、日本海側から太平洋側にかけて地域が拡大しており、最近では奈良県で多く確認されているという。

 育てる会の伊井野雄二理事長(62)は約40年間、地元の里山で生活するが「初めての経験」と驚いている。キノコは掘り返せば死滅するが、今後の被害防止を目的に自生させており、「関心のある人はぜひ見に来てほしい」と話している。

 育てる会(0595・64・0051)。

〔伊賀版〕

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