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ウルフが連覇 男子100キロ級

 講道館杯全日本体重別選手権は最終日の13日、千葉ポートアリーナで、男女7階級があり、男子100キロ級決勝で、ウルフ・アロン(東海大)が飯田健太郎(東京・国士舘高)を破って連覇を果たした。

     同100キロ超級は4月の全日本選手権覇者の王子谷剛志(旭化成)が初優勝。2014、15年の世界選手権で銀メダルを獲得した七戸龍(九州電力)は3回戦で敗れた。

     女子57キロ級は石川慈(コマツ)が決勝で14年世界選手権覇者の宇高菜絵(同)を降して、2年連続3度目の優勝。同63キロ級の能智亜衣美(筑波大)、48キロ級の渡名喜風南(帝京大)が連覇を達成した。

    ウルフ、想像を上回るキレで技有り、そのまま…

     男子100キロ級決勝はこの日一番の静寂に包まれた。オール一本勝ちで勝ち上がった高校3年の飯田が前年度覇者のウルフに挑んだ好カードは王者が貫禄勝ちで連覇を達成した。

     試合が動いたのは序盤の1分手前だった。激しい組手争いから、がっぷり四つに組んでけん制する両者。素早く体を寄せたウルフが飯田の下半身を豪快に跳ね上げ、相手をひっくり返した。「受け(止め)られると思った」という飯田の想像を上回るキレで技有りを奪って、そのまま優勢勝ちした。

     2人は4月の全日本選抜体重別選手権の準決勝でも対戦し、ウルフが合わせ技で一本勝ち。今回は一本を許さなかった飯田は「前回は何もできなかったが、今回は自分が優位な組手になれるところもあった」と振り返った。

     対するウルフも「引き手を使ってうまく技をかけられた」。力技に頼らず、自らの柔道の幅を広げるために覚えた駆け引きの成果を見せた。ともに伸び盛りの2人が成長を示した。

     18歳の飯田と20歳のウルフは4年後の東京五輪を全盛期で迎える。リオデジャネイロ五輪銅メダルで25歳の羽賀龍之介(旭化成)も含め、「代表は3人の戦いになる」(井上康生・男子代表監督)。その序章にふさわしい白熱した戦いだった。【松本晃】

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