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日本-サウジ戦、人種差別を監視 ARIC

サウジアラビア戦に向け、練習で汗を流す本田(中央)ら日本代表の選手たち=埼玉スタジアムで2016年11月14日、宮武祐希撮影

 15日に埼玉スタジアムで行われるサッカー・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本-サウジアラビア戦で、ヘイトスピーチ(憎悪表現)に反対する学生などの団体「反レイシズム情報センター(ARIC)」が人種主義(レイシズム)による差別的な横断幕やチャント(応援歌)の監視活動を行う。インターネット上の差別的な表現を調査するボランティアも募っており、「サッカーがヘイトスピーチに利用されることを防ぎたい」と呼び掛けている。

 国際サッカー連盟(FIFA)は2018年W杯ロシア大会の予選などで人種差別を監視するシステムを昨年から導入した。ARICはこの監視作業の実務を担っているNGO「FARE」(英ロンドン)と連携し、FAREの講習を受けたメンバーがスタジアムでの監視活動に当たる。差別的な事例はFAREを通じてFIFAに通報し、改善につなげる考えだ。ボランティアはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などの差別的表現を調査し、FAREに英文で報告する作業に当たる。

 欧州では観客が黒人選手にバナナを投げたり、選手がナチスドイツを称揚したりする事例が後を絶たない。日本でも14年にJ1浦和のサポーターが「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕を掲げ、チームが無観客試合開催の処分を受けた。今年6月には当時J1鹿島に所属していたブラジル人選手カイオを侮辱する表現がツイッターに投稿される問題があった。

 ARICの梁英聖(リャン・ヨンソン)代表(34)は「人種差別に対して、サッカースタジアムは日本で一番厳しく対応してきた。何が差別に当たるのかをはっきり示して平等な社会を目指し、ヘイトスピーチをなくす好機にしたい」と語った。【大谷津統一】

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