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アルコール検知器

「飲み過ぎ」を学習しアドバイス 東芝有志が世界初の商品化

アルコール濃度を分析、蓄積されたデータを基に学習し的確なアドバイスをする検知器「TISPY」(左)。右は蓄積データを管理するスマホアプリの画面=東京都港区の東芝本社で2016年11月1日、錦織祐一撮影

 飲み過ぎを警告する「学習型」の携帯アルコール検知器を、東芝の社員有志らが企画し商品化した。飲酒中に検知器に息を吹きかけると、呼気のアルコール濃度に応じて「そろそろ切り上げを」などのアドバイスが表示されるほか、使うたびに蓄積される濃度データを基に検知器が学習し、個人の酒の強さに合わせた精度の高いアドバイスができるようになるという。開発担当者によると、学習するタイプの検知器は世界でも例がないという。年明け以降に販売を予定している。

     検知器は「TISPY(ティスピー)」。大きさは7センチ四方、厚さ1・8センチ、重さは約100グラムで、デザインは酒のボトルをイメージしている。

     検知器を起動後、30~40分ごとに呼気を測定するようLEDパネルなどが通知。検知器に息を吹きかけると、呼気に含んだ濃度を、購入時の1杯目の呼気で測定した「限界値」と比較し、「たくさん飲みましたね。今が切り上げ時です!」「飲みすぎ注意! 水もこまめに飲むと、後が楽になりますよ」などとアドバイスする。限界値は、アルコールパッチを開発した企業の技術も活用して測定する。

     濃度に応じて酔いがさめる時間を予測。飲んだ翌朝に再び息を吹きかけて測定し、さめ具合を測る。これを宴会や晩酌があるたびに繰り返すことで、検知器が蓄積されたデータを基に学習し、個人ごとの適切な飲酒量の判断精度を高め、より飲む人に合ったアドバイスができるようになるという。

     また、検知器に無線LAN付きSDカードを差し込むと、体内のアルコール濃度などのデータがスマートフォンのアプリに送信され、アプリで日々の酒量や酔い具合のデータ管理ができる機能も備えている。

     開発したのは、同社メモリ事業部の米澤遼さん(32)ら6人。2015年10月に同社が募集した社内ベンチャーのビジネスプランコンテストに応募して採用された。同社が開発した無線LAN通信機能付きSDカード「FlashAir(フラッシュエア)」の活用法を模索する中で、アルコール検知器との組み合わせを発案した。「『次の日に予定がある』という30~50代の男性がターゲット。飲み会でもおしゃれに使えるガジェット(ユニークな性能を持つ機器)」を目指した。

     開発資金の一部は、同社内で初めてクラウドファンディングを活用し1537万円を集めた。機器開発会社「スタッフ」(大阪府門真市)が開発を担当し、東芝のビジネスプランコンテストからは初の商品化を果たした。

     「私たちがお酒が好きということもありますが、このガジェットで酒の上の失敗を減らして、職場の潤滑油としてうまく付き合って楽しく飲んでほしい。『明日のプレゼンが気になる』という時にはぜひ」と米澤さん。

     1万3500円(送料別)で、注文はスタッフ(tispy-yoyaku@rd-stuff.com)。【錦織祐一/デジタル報道センター】

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