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インタビューシリーズ・番組論

/4 フジテレビ 王道でありたいミュージックフェア

板谷栄司・制作局企画担当部長

 「歌おう、踊ろう」のフレーズでおなじみの「ミュージックフェア」(フジテレビ、土曜午後6時)は今年2月13日に放送2600回を迎えた。板谷栄司チーフプロデューサーに長寿の訳と工夫を聞いた。

     --1964年8月にスタートして52年。民放の音楽番組では最長寿です。

     スタート時点から塩野義製薬の1社提供ということが大きい。音楽番組「僕らの音楽」(2004~14年、フジ)も1社提供だったが、途中でスポンサーが変わり、終了した。塩野義製薬が音楽に理解があり、番組のカラーを愛してくれたことに尽きる。

     --他の音楽番組との違いは何ですか?

     例えば、アーティストが5人いて、それぞれ自分の新曲を歌う番組はある。でもこの番組は、初期のころから出ている森山良子さんと新人がコラボするなど、長寿ならではのいろいろな組み合わせができる。

     --BS各局も歌謡番組を相次いでスタートさせました。

     BSのように特定のジャンルに特化したやり方もあるが、地上波としては、総合エンターテインメントの王道的なところを歩みたいという思いはある。BSに比べて制作費も技術も手厚い。そういう意味では幅広い番組が作れる。

     --CDが売れないなど、音楽業界が冬の時代を迎えている中で、選曲はどのようにしているのでしょうか。

     土曜夕方放送なので、1週間の終わりに聴いて、ほっとする世界観の番組でありたいと思っている。当然、CDランキングのチャートに入っているものはニーズがあるからだが、セールスとは関係のない音楽にも「いいね」というのはある。新しい音楽を取り入れる一方で、取り入れ過ぎない判断も大事だ。

     --アーティストの発掘も大切な仕事ですね。

     僕が駆け出しの時は、テレビに出る前の絢香さんや平井堅さん、スーパーフライさんらと接触した。ライブハウスとかも回ったし、大阪のFM局もチェックする。常に関心の目を向けているが、いつ大きくなるかわからないので、新人の見極めは難しい。

     --若年層を取り込むためにどんなことをしていますか?

     三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEやAKB48といった明らかにファン層が若いものも意識して入れている。

     --今後、フジテレビの音楽番組の方向性は?

     全体として、放送時間が増える方向にある。例えば「FNS歌謡祭」はスタートした時は3時間だったが、4時間になり、12月7、14日の2週にわたって放送される回は、それぞれ4時間18分。時間を増やし、出演者を増やすことで、視聴率も取れるので、もっと増やしたいと思っている。【北林靖彦】=つづく

    大ヒット曲ない冬の時代

     民放では「ザ・ヒットパレード」(フジ、1959~70年)、「夜のヒットスタジオ」(同、68~90年)、「紅白歌のベストテン」(日本テレビ、69~81年)、「ザ・ベストテン」(TBS、78~89年)などレギュラー音楽番組が放送されていた。

     だが、大ヒット曲が出ない「音楽冬の時代」を迎え、地上波のゴールデンタイム(午後7~10時)放送の全国ネット番組は「ミュージックステーション」(テレビ朝日、金曜午後8時)のみ。一方、BSでは歌謡番組が増えている。


     ■ことば

    ミュージックフェア

     初代司会者は越路吹雪で現在の仲間由紀恵・軽部真一コンビは8代目。当初の放送時間は月曜9時だった。最多出場者は森山良子、さだまさし、谷村新司と続く。


     ■人物略歴

    板谷栄司・制作局企画担当部長

     京都府出身。1993年フジテレビ入社。アシスタントディレクターとして「スターどっきり(秘)報告」などを手がけた。

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