メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ニホンライチョウ

2羽逃げ、1羽は捕獲 大町山岳博物館

大町山岳博物館から逃げたニホンライチョウ(左が雄)=2016年12月8日撮影、同館提供

 国の特別天然記念物・ニホンライチョウを人工飼育している長野県大町市の市立大町山岳博物館で10日、ニホンライチョウ2羽が逃げ出した。1羽は捕獲されたが、1羽は見つかっていない。ニホンライチョウは絶滅の恐れがあり、同館は環境省などの事業の一環で繁殖のため計4羽を飼育していた。

     同館によると、10日午前9時20分ごろ、飼育員が飼育舎を清掃している際、側壁の排煙窓(40~50センチ四方)を開けるひもにニホンライチョウ1羽が接触。窓が30~40センチ開き、2羽が飛んで逃げたという。逃げたニホンライチョウは雄雌1羽ずつで、体長は40センチ弱。同館は100人体制で捜索し、約5時間後に約450メートル離れた道路脇の土手で雄を捕獲したが、雌は見つからなかった。11日も早朝から捜索を続ける。

     ライチョウは環境省のレッドリストで「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」として絶滅危惧1B類に分類されている。同省は昨年から保護繁殖事業を進め、今年から上野動物園と富山市ファミリーパークとともに、同館も人工飼育に取り組んだ。同館は6月に北アルプス乗鞍岳で採った卵4個を引き受けた。卵は6月末から7月にかけてすべて無事にふ化し、その後、順調に育っていた。

     同館は1963年からニホンライチョウの飼育に取り組んだ経験がある。しかし感染症などで数が減り、2004年から中断した。今年の再開に当たっては、同館は空調などの施設を整え、細心の注意を払っていた。新潟県などで鳥インフルエンザ感染があったため、同館は鳥類を飼育する付属園を、来年2月28日まで臨時休園する措置を取っている。

     鳥羽章人館長は「国家プロジェクトで進めている中で、想定外の部分はあるが、管理徹底ができていない部分があった。関係する皆様におわびしたい。早急に再発防止の対策をとる」と語った。

    【巽賢司、小川直樹】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 兵庫・葬儀会社 男児解剖遺体 頭部にコンビニ袋
    2. 世界の雑記帳 死亡した英男児の棺が空と判明、遺体の扱いに疑念の母親が真実追及
    3. コトバ解説 「死体」と「遺体」の違い
    4. リニア大林組捜索 業界に衝撃 工費9兆円、巨大な利権
    5. パーキンソン病患者 病院に配車断られ…男性遺体で発見

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]