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しあわせのトンボ

50人の一人=近藤勝重

 三原山投身者の記事が相次ぐと、投身者が浅間へ行ったのでは「新聞に出ない」……。

 寺田寅彦が新聞記事のあれこれを挙げて類型化を批判した随筆が印象に残っている。1934(昭和9)年4月の中央公論に掲載の「ジャーナリズム雑感」と題したものながら、今も同様の傾向がうかがえる。

 といって、類型化の是非はニュースの内容にもよるのでは、と思われ、その点でぼくらが何より類型化を避けなければならないのは、日々の暮らしに影響を及ぼす政治に対してであろう。

 例えば安倍政権なら「安定政権」、東京都の小池百合子知事なら「小池人気」といった言葉と一緒にニュース…

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