メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

本村凌二・評 『狂うひと-「死の棘」の妻・島尾ミホ』=梯久美子・著

 ◆梯(かけはし)久美子・著

 (新潮社・3240円)

男と女の比類ない生態神話の出現

 祖国に殉じる戦士にあこがれていた鶴田浩二が目を潤ませて歌っていた「同期の桜」だが、島尾敏雄は決して歌わなかったという。

 敏雄は奄美の加計呂麻(かけろま)島に27歳の特攻隊長として赴任し、島民から守護神のごとく敬愛されていた。終戦の前々日、出撃命令が出されていたが、実行されないまま敗戦の玉音放送を聞く。

 この隊長は島の国民学校代用教員だった25歳のミホとすでに愛し合う仲だった。夜ごと逢瀬(おうせ)を重…

この記事は有料記事です。

残り1845文字(全文2088文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「児童が危険と…」 小学校前の通学路に白色スプレーで“停止線” 福岡の校長を書類送検
  2. 台湾東岸・花蓮でM6.1地震 震源の深さ18キロ
  3. 首相側近・萩生田氏、増税先送り可能性に言及 与党にも波紋「何を勝手に言っているんだ」
  4. 投票済み証明書でコーヒー無料 新潟県議選の「投票割」に市選管が異議
  5. 千葉 「記憶ない…」私立高副校長が泥酔し女湯に侵入

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです