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西太平洋で初の訓練へ トランプ氏けん制か

 【北京・石原聖】中国国防省は24日、中国初の空母「遼寧」の艦隊が西太平洋で遠洋訓練を行うと発表した。遼寧が中国の防衛ラインの「第1列島線」を越え、西太平洋で訓練するのは初めて。中国海軍が空母を運用できる水準に成長したことを強調するとともに、米中間の政治基礎と中国が位置づける「一つの中国」原則を明確に受け入れるようトランプ次期米大統領をけん制する狙いもありそうだ。

 遼寧は15日に渤海で初めて実弾射撃訓練を実施していた。国営中国中央テレビ(CCTV)などによると、23日に駆逐艦など数隻と艦隊を編成。海軍トップの呉勝利司令官が指揮を執り、黄海で10機以上の艦載機「殲15」や艦載ヘリコプターを発着させ、空中給油や戦闘訓練を実施した。24日に東シナ海で訓練し、西太平洋に向かった。

 遼寧はウクライナから購入して改修した中国初の空母。2012年9月の就役で、山東省青島を母港としている。13年11月には南シナ海に入った。

 中国は、遼寧省大連で建造中の初の国産空母が早ければ来年にも進水する見通しの中、「遼寧の訓練が進み、中国が空母を運用できる水準に近づきつつあることを内外に示す」(北京の外交関係者)狙いがありそうだ。

 また、中国メディアは専門家の見方として、遼寧が南シナ海に向かう可能性も伝えており、その場合は台湾近海を中国の空母が通過することになる。1996年の台湾海峡危機の際、米軍が空母を派遣した結果、台湾に強い姿勢を示せなかったことが中国の空母建設の背景にある。

 トランプ氏が台湾の蔡英文総統と電話協議し、必ずしも「一つの中国」の原則に縛られないとも受け取れる発言をしたことに中国は反発しており、トランプ氏をけん制したとみられる。

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