メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

将棋

スマホ「不正使用の形跡ない」 三浦九段ソフト疑惑

三浦弘行九段に関する調査結果をまとめ、記者会見する日本将棋連盟第三者調査委員会の但木敬一委員長(左)=東京都千代田区で2016年12月26日午後3時7分、小川昌宏撮影

疑惑の指し手、トップ棋士ら「普通の手。棋士なら指せる」

 三浦弘行九段(42)に不正の証拠なし--。将棋界を揺るがした将棋ソフトを使った「カンニング疑惑」に26日、弁護士で構成された第三者調査委員会が見解を示した。一貫して疑惑を否定していた三浦九段。調査に応じたトップ棋士の多くも、その着手を「普通の手。棋士なら指せる」と意見したという。

 元検事総長の但木敬一委員長が調査概要を説明、質問に応じた。委員会設置から約2カ月、三浦九段も複数回聴取したといい、調査結果については「指摘された疑惑について、できるだけのことはやれた。これ以上しても同じではないか」と自信を見せた。

 渡辺明竜王、佐藤天彦名人、羽生善治王位、郷田真隆王将ら現タイトルホルダーにも聴取。疑惑の根拠とされた三浦九段とソフトの指し手の一致率の高さなどについて「一致率はばらつきがあり、もっと高い人もいて、不正を推定する手法として有効と思っている人はあまりいない。指し手も多くが不自然でないと言っている」と説明した。スマートフォンなどの解析も進めたが、「対局時に不正使用された形跡がない」という。

 調査委の報告に、現役の棋士からはさまざまな声が上がった。ある棋士は「(棋士は不正をしないという)性善説の下で同じように修業してきたわけで、不正は認められないという結論はよかった」と話した。別の棋士は「(タイトル戦以外の)普段の対局でも金属探知機を導入するなど、今以上に不正防止策を厳しくしてもいいと思う」と話した。

 三浦九段の師匠である西村一義九段は「シロの可能性が高いと思っていた。連盟の処分に問題はあったが、報告書は予想した範囲内の内容。連盟は三浦九段の名誉を回復する対応をしてくれるのではないか」と報告書をおおむね評価した。

 東京・千駄ケ谷の将棋会館に来ていた将棋ファンの見解は分かれた。中野区の男性(74)は「三浦九段の説明も不十分なところがあったが、はっきりした証拠がなければ処分すべきではなかった」と日本将棋連盟を批判。息子の付き添いで来ていた港区の男性(44)は「ネットで見る限り、クロに近いと思っていたので、今回の結論は意外だ。三浦さんも連盟も子供の夢を壊さないよう対応してもらいたい」と話した。【最上聡、新土居仁昌、丸山進】

調査委報告書のポイント

・三浦弘行九段が不正行為をしたと認めるに足りる証拠はない。

・スマートフォンなどに不正をうかがわせる痕跡は確認されなかった。

・三浦九段に限らず、将棋ソフトとの指し手の一致率は計測のたびにばらつき、不正認定の根拠に用いることはできない。

・対局中の映像で、不正をうかがわせる痕跡は確認されなかった。長時間の離席の事実はなかった。

・三浦九段の出場停止処分は竜王戦の開幕を控え、当時は連盟が出場停止処分を行う高い必要性・緊急性があった。

・三浦九段を正当に遇し、早く将棋界を正常化されるよう要望する。

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 岐阜バス 「美少女バス」登場 美少女図鑑からモデル写真
  2. 茶色の髪問題契機 「ブラック校則なくそう」運動スタート
  3. 麻生氏 「読む人の気知れない」新聞報道巡り
  4. 東名正面衝突 重体の2人が死亡 乗用車が逆走か 焼津
  5. 長崎県警 巡査4日間失踪 スマホ課金で悩み「親が怒る」

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]