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 直径50~60センチの白いたらいに古本や手作りのアクセサリー、菓子が並ぶ。奈良県大和郡山市の柳町商店街では毎月第4土曜日、フリーマーケット「ひとたらい市」が開かれる。ほうろう製のたらいがレトロで可愛い。

     市は2014年6月、商店街でレンタルスペースを営む下窪多恵子さん(49)の提案で始まった。郡山城の城下町として栄え、江戸時代からの老舗も残る街。しかし、故郷に約20年ぶりに戻った下窪さんの前からは、かつて親しんだ毛糸、げた、たばこなどの店は姿を消していた。

     「これも時代の流れ」。納得しかけていた時、店主らが町家が残る商店街の案内ツアーを開くなど、町おこしに力を注いでいると知り、古里への愛着が頭をもたげる。金魚の名産地の郡山らしく、その品評会用のたらいを使おう--。一つのたらいを意味する名前をつけて市が始まった。

     意外な小道具が受けて、和歌山や大阪など県外からも出店が始まり、商店街も特価品を並べる。来年1月から不定期で神社の参道などでも市を開き、規模を拡大する計画だ。「もっと地域に目を向け、足を運んでほしい」と下窪さん。「ひとたらい」の中に思いがあふれ、水紋が広がっている。【塩路佳子】

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