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百聞百見とくしま

2016年記者回顧/4 昭和南海地震から70年 住民主体の防災対策を /徳島

津波による浸水区域にある牟岐町役場(中央)=徳島県牟岐町中村で=河村諒撮影

 昭和南海地震から70年を迎えた今年。4月には大きな被害をもたらした熊本地震が起き、10月にも鳥取県中部を震源とした地震があって、防災について考える機会が多い年だった。県内では巨大地震を想定した訓練が頻繁に実施され、防災意識を高めようと取り組みが続く一方、財政難で対策が進まない自治体もある。

 津波が起きた場合の避難計画を取材するため、牟岐町を今月訪れた。港の目の前にある町役場は津波の浸水区域にありながら、地震や津波が発生すれば災害対策本部が設置される予定だ。財政難に加え、適切な場所もなく、移転に向けた動きは具体化していない。「災害が起きた際に行政として対応できるだろうか」と感じた。

 大きな災害が起きれば、市役所や町村役場の建物は無事だったとしても、行政の力だけでは十分に対応できな…

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