メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

政界ズバリ予測 2017年はどんな年?

2017年の主な政治日程

 「一寸先は闇」といわれる政界。その暗がりをわずかでものぞこうと政治記者は日々、目をこらしている。では2017年はどんな年に?首相官邸、与党、野党を担当する3人の記者が大胆に占った。(司会はデスク)

解散 秋が有力

 デスク まずは衆院解散から。年内にあるんじゃない?

 記者A(首相官邸担当) 「1月解散」は消えましたね。米国では1月20日にドナルド・トランプ氏が新大統領に就任する。安倍晋三首相の周辺からは「安定した政治が求められている。解散の必要はない」という声が聞こえてきます。

 記者B(与党担当) 17年夏には公明党が重視する東京都議選があります。小池百合子知事が自身の政治塾から候補者を立てたら、自民、公明両党が全員当選した前回とは選挙の構図が変わります。まず都議選を乗り切り、解散は秋と考えるのが常識的です。

 記者A 任期満了が近づいた09年8月の衆院選で自民党は惨敗し、政権から転落した。首相は18年の「追い込まれ解散」を嫌がるだろう。

 記者C(野党担当) 民進党の蓮舫代表は早期解散の警戒を解いていないよ。もし立ち遅れたら、ダメージは計り知れないからね。

 デスク 衆院選の争点は?

 記者A 首相は国政選挙のたびに政権の経済政策「アベノミクス」を前面に押し出してきた。それは次の衆院選でも変わらないと思います。ただ、アベノミクスは肝心の成長戦略が弱く、「大胆な金融緩和」にもほころびがみえる。野党はそこを攻めるはずです。

 記者B 16年参院選で首相は「アベノミクスは道半ば」と繰り返したけど、もうこのフレーズは通用しませんよ。旧民主党政権の「失政」を挙げて現政権を正当化する姿勢も卒業してほしい。

 記者C 自民党が参院選で公約を「成長」から「分配」にシフトさせたのはうまかった。「同一労働同一賃金」なんて、本来は野党の政策。首相が経済界に賃上げを促す「官製春闘」は定着したし、野党は対立軸の設定が難しくなっている。

野党 小選挙区一本化

 デスク 首相が憲法改正で国民の信を問う可能性はない?

 記者A 考えにくいですね。首相は選挙が近づくと憲法の発言が慎重になる。在任中の改憲は簡単ではないと考えているからですよ。改憲勢力が衆参両院で3分の2を超えているとはいえ、国民投票にかけるテーマの絞り込みは次の衆院選には間に合わない。

 記者C 首相は民進党の協力を期待しているだろうけど、民進党には憲法観の違う議員が混在していて意見集約は難しいよ。自民党と一緒に安全保障法制を整備した公明党も、憲法では簡単に譲歩できない。もし自民党が日本維新の会と組んで改憲を急いだら、安倍政権はたちまちぎくしゃくする。

 記者B 先の臨時国会をみても、17年中に衆参の憲法審査会で議論が一気に進むとは思えません。

 デスク 憲法論議は民進、共産、自由、社民4党の選挙協力にも影響する。政権選択が問われる衆院選で4党は「共闘」できるかな。

 記者C 民進、共産両党は現在、295の小選挙区のうち180超で候補予定者が競合しています。しかし、最終的には大半の選挙区で候補者を一本化するでしょう。ただ、それだけで「共闘」と呼ぶのはミスリード。内実が伴わないと効果は限られます。

 記者B 野党4党は参院選の「1人区」(改選数1、32選挙区)で協力し、11選挙区で自民党に勝ちました。与党も4党の動向を気にかけています。とはいえ「選挙の顔」を期待された蓮舫氏に勢いはなく、「意外にくみしやすいんだな」と拍子抜けした自民党議員もいましたよ。

 デスク 外交の注目点はトランプ新政権だね。

 記者A トランプ氏が大統領に就任したら、首相はできるだけ早く正式に首脳会談を行い、日米同盟の重要性を確認したいと望んでいます。しかし、「米国第一」を掲げるトランプ氏が日本に何を求めてくるのかはまだ分からない。

 記者C 外務省はトランプ氏の政策ブレーンに接触して真意を探ろうと懸命だよ。でも、見極めはできていないんじゃないかな。

 記者A トランプ氏の対ロシア政策も目が離せない。米露関係が改善した場合、日露の北方領土交渉は停滞するのか進展するのか政府や識者の見方は分かれている。

自民 人材不足の危機

 デスク 政権に不安材料があるとすれば何だろう。

 記者A 安保関連法や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、カジノ解禁など個々の政策に批判はあっても、内閣支持率は安定しています。自民党の総裁任期は「連続3期9年」まで延びるし、現時点では「ポスト安倍は安倍」ですよ。

 記者C かつて小泉純一郎首相は安倍氏を自民党幹事長や官房長官に抜てきし、後継者として経験を積ませたよね。「ポスト安倍」とされる岸田文雄外相や石破茂前地方創生担当相の処遇をみていると、安倍首相にそういう意図は感じられないなあ。

 記者B 岸田氏も石破氏も首相の座を狙うにしてはおとなしすぎますよ。自民党の人材不足。長い目でみれば、それが最大の危機だと思います。

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. この世界の片隅に 興収25億円突破 動員190万人
  2. 巨人・高木京 「野球でしか償えない」背番号は028
  3. 京都府立医大事件 医師ら3人逮捕へ 虚偽診断書作成容疑
  4. 雪崩 高校生ら遭難6人心肺停止4人不明 栃木のスキー場
  5. 雪崩 高校生ら8人死亡40人負傷 登山講習中 栃木

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]