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希望の水脈

カレーズの会15年/6止 駐日アフガン大使 セイエド・ムハンマド・アミーン・ファテミさん /静岡

インタビューに応じたセイエド・ムハンマド・アミーン・ファテミ駐日アフガニスタン大使=東京都港区の駐日アフガン大使館で

望みは一つ「平和」 銃よりペンが必要、今後も支援を

 1979年の旧ソ連の侵攻やその後の内戦、2001年からの米国などによる空爆など、度重なる戦乱にさいなまれてきたアフガニスタン。アフガンの現状や、日本と「カレーズの会」への期待などを、セイエド・ムハンマド・アミーン・ファテミ駐日アフガン大使(64)に聞いた。

     --アフガンでは今もテロが多発しています。どんな要因があると考えますか?

     アフガンは地理的に、旧支配勢力タリバンなどのテロリストが、周辺国や地域から援助を得やすい場所です。テロリストが周辺国で訓練を受けたり、武器の供給を受けたりしているのは間違いないでしょう。

     例えば、武器を作る「工場」はアフガニスタンの国外にあります。この「工場」が存在する限り、テロリストは存在し、アフガンで罪のない市民が命を落としてしまうのです。今、周辺地域からテロリストへの支援が止まれば、明日にでもアフガンには平和が訪れるはずです。

     --大使の言う「工場」はどこを指しますか?

     昔からタリバンを支援している国です。みなさんであれば、私がどの国を名指ししているかは分かるでしょう。

     --「カレーズの会」は、医療や教育支援を行っています。どう評価していますか?

     医療と教育支援をするカレーズの会の活動はとても優れたものです。(理事長の)レシャード・カレッド医師は粘り強く、リーダーシップも素晴らしいです。国民の平均寿命や健康寿命も上がっていますが、それにはカレーズの会の活動の成果も当然、含まれています。会に関わる人すべての幸せと、さらなる成功を祈っています。

     --アフガン復興のために日本にはどんな支援を求めますか?

     アフガンの最終的なゴールは(タリバンとの)和平交渉を経て平和が来ることです。平和と開発の両方が必要ですが、日本政府は積極的にどちらも支援してくれています。平和と開発はコインの表と裏の関係です。平和がなければ開発もできないのです。

     --日本ではアフガンへの関心が高いとは言えません。関心持続のためにはどんなことが必要ですか?

     メディアには、アフガンが復興していることも伝えてほしいと思います。ロケット弾、貧困、テロばかりだと当然、アフガンへの関心は下がってしまいます。01年は学校に通えた女性はほぼ0%でしたが、今は38%まで上がり、乳幼児の死亡率も下がるなど医療水準も大幅に向上しています。

     カレーズの会も支援する教育は、国の基本です。私たちに必要なのはカラシニコフ銃ではありません。学ぶためのペンこそ持つべきです。どうか、これからもアフガンを支援し続けてください。アフガンに関心を持ち続けてください。【聞き手・松岡大地】=おわり


     カレーズの会は、活動を支援する会員を募集している。個人正会員(1口年5000円)などのほか、月々1000円から寄付ができるマンスリーサポーターがある。問い合わせは同会(054・255・7326、メールkarez@chabashira.co.jp)。


     ■人物略歴

     1952年アフガニスタンのナンガハール州生まれ。ドイツ、米国の大学などで学び、医師に。アフガン政府公共厚生省の大臣などを歴任し、2010年12月から現職。

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