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36年立大隊のテント、同行記者の生家に

立大隊のテントを広げる竹節晃さん(中央)と登山家の大蔵喜福さん(左)ら=長野県山ノ内町で、飯山太郎撮影

 日本初のヒマラヤ遠征隊として、1936年10月5日にインド(当時英国領)の高峰、ナンダ・コート(6867メートル)初登頂に成功した立教大登山隊(堀田弥一隊長)が、登頂直前に使った国産布製テントが長野県内で見つかった。立大隊の遠征は日本のヒマラヤ登山を切り開いた快挙として知られるが、テントは長年所在が分からなかった。専門家は戦前の登山の装備や技術を知る上で貴重な資料と評価している。

     遠征の記録映画フィルムを管理する毎日映画社(東京都千代田区)が、関係者の足跡をたどる中、立大隊4人に同行した大阪毎日新聞(現毎日新聞)の竹節作太(たけぶし・さくた)記者(06~88年)の同県山ノ内町にある生家で見つけた。最終キャンプ(標高約6300メートル)で使い、「RIKKIO UNIV ALPEN VEREIN」(立教大学登山隊)と記されている。

     竹節記者は56年に毎日新聞社の支援を受けた日本山岳会隊が初登頂したヒマラヤのマナスル(8163メートル)第1、第2次遠征にも参加した。同町の資料館に関係資料を寄贈したが、2009年に資料館が閉館。資料は生家に住む親族の晃さん(46)に返還された。

     堀田隊長は11年に102歳で死去。家族が遺品を出身地近くにある富山県立立山博物館に寄贈した。同博物館の吉井亮一主任専門員(61)は「日本で培った技術がヒマラヤで通用することを示すことで登山家に自信を与え、日本の登山界発展の礎となった」と話している。【飯山太郎】

     【ことば】ナンダ・コート

     インド北部、ヒマラヤ山脈西部の高峰、ナンダ・デビ(7816メートル)を囲む山群に位置。1987年、初登頂から50周年を記念して立大登山隊(太田晃介隊長)が登頂した。

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