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ワールドIN北陸

/6 県産食材で本場の味 仏出身のパティシエ ジョスラン・ランボさん /北陸

夫婦仲良く菓子店を営むジョスラン・ランボさん(左)と妻乃理子さん=富山市で、古川宗撮影

 富山市中心部にひっそりとたたずむマカロン・フランス菓子専門店「ムッシュー・ジー」。2013年11月にオープンしたばかりだが、フランス人パティシエ、ジョスラン・ランボさん(32)が作る色鮮やかなマカロンやケーキが評判を呼び、多くのスイーツファンが詰めかける。「お客さんの『おいしかったよ』という笑顔が、この仕事の力になっているよ」

     フランス・ヴァンデ県出身。小さいころから甘いものが大好きで、16歳からパティシエの専門学校に入学した。卒業後は、「フランスにずっといては、将来が予想できてつまらない」と思い、イタリア、デンマーク、カナダの有名ホテルなどで修業し、腕を磨いてきた。

     転機となったのは、タヒチのボラボラ島のホテルで働いていた時のことだった。現地で働いていた乃理子さん(34)と友人を介して出会い、交際をスタート。2012年3月に国際結婚した。「乃理子はいつも優しくて、にこにこしている」と語り、乃理子さんも「何となくフィーリングが合ったんですよね」と笑う。

     「自分の店を持ちたい」と思い始め、話し合った末、乃理子さんの両親の住む富山県で開業することに決めた。乃理子さんは起業家を育てる県新世紀産業機構の「とやま起業未来塾」で、店の経営ノウハウを学び始めた。

     ジョスランさんは商品作りに励んだ。湿度が高い富山では、材料の管理がうまくいかず、それまで使っていた食材も手に入らない。レシピを作りかえるなど試行錯誤を繰り返し、開店直前まで眠れない日々が続いた。

     開業にあたり、「(店の)代名詞が必要」と、マカロン(300円)を看板商品に掲げた。チョコやバニラ、カシスなど常時20種類以上を用意し、今では午前中に一部が完売してしまうほどの人気商品になった。他にも、ガトーショコラやフランボワーズなどのケーキ(500円~)や焼き菓子も用意。小矢部の卵や庄川のゆず、八尾の黒ごまなどの県産食材も豊富に取り入れているのも特徴だ。「この土地の材料に出会えたのは大きかった。料理人としてアイデアが広がった」

     さまざまな国の食文化を吸収しながら、本場フランスの味を提供する。将来は「もっと地元の人や食材とコラボレーションをしたいと思うし、ゆくゆくは教える側に回りたい」と後進の育成を見据えている。

     問い合わせは同店(富山市総曲輪4の10の9、076・461・5242)。【古川宗】=つづく


    国際結婚は減少傾向

     厚生労働省の人口動態調査によると、2015年の北陸3県の国際結婚は、富山が最も多く125組(県内の結婚全体の2.8%)。次いで、福井が92組(同2.6%)で、石川が91組(同1.8%)だった。国内全体でみると、国際結婚は1980年代後半から増え始め、ピーク時の2006年には、4万4701組の夫婦が国際結婚によって誕生したが、07年以降は減少傾向をたどっている。


     記事の英訳版を「The Mainichi」(http://mainichi.jp/english/)の「Hokuriku ForeignerFocus」のコーナーに掲載中です。

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