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お別れ演説 地元シカゴで

 【ニューヨーク西田進一郎】今月20日の退任を控えたオバマ米大統領は10日夜(日本時間11日午前)、地元の中西部イリノイ州シカゴで、任期中最後となる国民向けの演説を行った。移民への強硬姿勢やイスラム教徒への排他的な態度を示すトランプ次期大統領をけん制し、「民主主義は、当然視した時に脅かされる」と、民主主義堅持に取り組むよう国民全体に促した。

 オバマ氏は演説で国民に対し「私をより優れた大統領にしてくれた」と感謝の言葉を述べた。「チェンジ(変革)」を掲げて就任した2期8年の実績として、リーマン・ショック(2008年)後の景気回復に成功したことを挙げた。また、無保険だった多くの国民が医療保険に加入できるようになった医療保険制度改革(オバマケア)を実現したことなどにも言及した。

 一方、トランプ氏に対しては円滑な政権移行を進めると約束。ただ、多様性や「相違を超えて結束すること」などの重要性を強調して、トランプ氏をけん制した。また、大統領選後も収まらないトランプ氏への反発を念頭に「あなたが選んだ人に失望するなら、署名を集め、自分で選挙に立候補しよう」などと語り、トランプ氏への不満があれば行動で示すよう促した。

 また「最後に大統領として頼みがある。8年前に頼んだことと同じことだ」と述べ、「『我々は変革できる(イエス・ウィ・キャン)』ということを信じてほしい」と語って締めくくった。

 退任間際の大統領が「お別れ演説」をするのは恒例だが、ホワイトハウス内で行うことが多かった。しかし、オバマ氏は、自身が地域活動と政治キャリアを始めたシカゴを選んだ。オバマ氏はミシェル夫人への感謝の言葉を語っていた際、涙をぬぐう場面もあった。

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