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女性狙い逮捕 東京・中野区の元臨時職員

 東京都中野区の情報システムで盗み見た1人暮らしの女性宅に侵入したとして、警視庁捜査1課は11日、元同区臨時職員、高橋健一郎被告(29)=同区中野5、別の強制わいせつ罪などで起訴=を区個人情報保護条例違反と住居侵入の容疑で再逮捕した。女性約50人分の個人情報が高橋容疑者のパソコンなどに記録されているのが見つかり、同課が目的などを調べている。

住居侵入容疑 50人分記録所持

 再逮捕容疑は2014年10月~16年3月に3回、勤務先の中野区の行政情報オンラインシステムで同区の20代女性の名前や住所を閲覧。14年10月~15年11月に3回にわたり、マンション3階にある女性方のベランダに侵入したとしている。同課はベランダで撮影された下着の画像データを押収した。調べに対し黙秘しているという。

 区によると、高橋容疑者は14年10月~15年3月に臨時職員として雇用され、電柱に設置した住所表示板の点検業務に従事。16年3月に再雇用され、マイナンバーカードに関する業務を担当していた。いずれの期間も区の情報システムで個人情報を閲覧するためのIDとパスワードを与えられていた。

 捜査1課は昨年7月、同区内のアパートに侵入して20代女性に抱きついたとして、強制わいせつと住居侵入容疑で高橋容疑者を逮捕。その後、20~30代の女性4人に対する強制わいせつ容疑などで逮捕した。被害者計5人のうち3人についても、区の情報システムで個人情報を閲覧した形跡が確認されたという。

 同課は、自宅の捜索で女性約50人分の住所や氏名などの個人情報が記録されたパソコンや手書きメモを押収。女性宅で撮影したとみられる下着の画像データを100件以上確認した。

 高橋容疑者は臨時職員に採用された際、職務上知り得た個人情報を悪用しないという誓約書を区に提出していた。区は個人情報の取り扱いに関する研修会を開いていたが、臨時職員は対象外だったという。田中大輔区長は「区としても事実関係を調査し、厳正に対応します」とするコメントを出した。【神保圭作、深津誠】

不正入手、あと絶たず

 公務員が職場で個人情報を不正入手する事件はこれまでも起きている。総務省は今回の事件について経緯を調査する方針だ。

 2015年6月には東京都大田区の職員だった男が区役所の端末を操作し、知人女性の住所や生年月日を2000回以上閲覧したとして、区個人情報保護条例違反容疑で逮捕された。女性に送ったメールには、家族の納税状況などが含まれていたという。

 16年1月には岐阜県職員が人事給与システムにアクセスし、女性職員ら約1万人の生年月日などの個人情報を収集。この情報を使って同僚女性のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に不正アクセスしたとして、県個人情報保護条例違反容疑などで逮捕された。

 総務省は個人情報保護法が公布された03年、全国の自治体に個人情報を適切に取り扱うよう求める通知を出している。今回の事件を受けて同省住民制度課は「中野区に聞き取り調査をしてしかるべき指導をする」としている。

 個人情報の管理に詳しい園田寿・甲南大法科大学院教授(刑法)は「情報を悪用するかは職員の規範意識に強く左右される。自治体は、職員に対する個人情報の重要性を認識させる研修を定期的に開き、規範意識の徹底を図るべきだ。また個人情報を閲覧する際には上司の許可を取るなどチェック体制の強化も重要だ」と指摘している。【神保圭作、春増翔太】

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