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さいたま地裁

傷害事件で無罪 「正当防衛が成立」

 近隣住民を殴って大けがをさせたとして傷害罪に問われた男性(49)=さいたま市=に対する判決で、さいたま地裁は11日、無罪(求刑・懲役3年)を言い渡した。渡辺史朗裁判官は、正当防衛が成立すると判断した。

     男性は昨年6月、埼玉県川口市内の路上でトラブルになった60代男性の顔を殴って転倒させ、頭に全治約6カ月の重傷を負わせたとして起訴された。弁護側は「被害者からしつこく殴られたことに対する防衛行為だ」と無罪を主張していた。

     判決で渡辺裁判官は、2人の間には以前から犬の散歩を巡るトラブルがあったと指摘したうえで、事件当日、道をふさがれた被告が相手の自転車を蹴ったところ、何度も殴りかかられたため1発だけ殴ったと認定。「相手の行為は質的にも量的にも上回っており、被告の反撃は正当でないとは言えない」と述べた。

     さいたま地検の葛西敬一・次席検事は「判決内容を精査した上で適切に対処したい」とコメントした。

    【内田幸一】

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