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マチネの終わりに

文学と音楽の夢の共演 コンサート開催

トークショーで語り合うクラシックギタリストの福田進一さん(左)、小説家の平野啓一郎さん(中央)、作曲家の林そよかさん=東京都渋谷区の白寿ホールで2017年1月7日、(C)東昭年

 平野啓一郎さんの小説「マチネの終わりに」にちなんだコンサートが7日、東京都渋谷区の白寿ホールで行われ、約300人の観客が小説の文学と音楽の“夢の共演”に聴き入った。

     「マチネの終わりに」は、主人公の天才クラシックギタリスト・蒔野と国際ジャーナリスト・洋子が、やむなく関係を断たれながら互いを思い続ける様が数々の名曲とともに描かれる。毎日新聞連載中から40代の恋が切ないと話題になり、2016年4月に毎日新聞出版から出版された単行本は13万部超を発行するベストセラーに。タイアップCD「マチネの終わりに」(日本コロムビア)もリリースされるなど、ジャンルを超えた広がりをみせている。

    デュオで演奏するクラシックギタリストの福田進一さん(左)と朴葵姫さん、=東京都渋谷区の白寿ホールで2017年1月7日、(C)東昭年
    ソロを演奏するクラシックギタリストの福田進一さん(手前)とピアノ伴奏の河野紘子さん=東京都渋谷区の白寿ホールで2017年1月7日、(C)東昭年

     コンサートをプロデュースしたのは、小説の構想にも携わったクラシックギタリストの福田進一さん。主なプログラムは、いずれも作中の重要な場面に登場する曲で、ガボット・ショーロやアランフェス協奏曲などは自ら演奏した。さらに、世界的に活躍するギタリスト・朴葵姫さんとのデュオで、幻想曲Op.54bis、アンダンテ(タンゴ組曲より)などを熱演し、壮麗な小説世界が再現された。また、作中唯一の架空の曲「幸福の硬貨」が、世界初演でお披露目された。同曲は、平野さんのイメージに沿って作曲家・林そよかさんが創作。聴衆は思い思いの空想に浸った。

     福田さんは「他分野とのコラボレーションをずっとやってみたかったので、とても面白い試みだった。クラシックギターのさらなる可能性を感じることができた」。平野さんは「読者から小説に出てくる音楽を聞いてみたいという声が多かったが、こんな素晴らしい形で実現できるなんて、作者として夢のようです」と語った。(毎日新聞出版・柳悠美)

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