IMF予測

日米中、成長上方修正 保護主義には警戒感

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 【ワシントン清水憲司】国際通貨基金(IMF)は16日、最新の世界経済見通しを発表した。昨年10月時点に比べ、トランプ次期政権による財政拡大が見込まれる米国のほか、日本や中国を上方修正する一方、インドなどを引き下げ、世界経済の実質経済成長率は今年が3.4%増、2018年は3.6%増とそれぞれ据え置いた。ただ、トランプ政権が保護主義的政策を実施する恐れから、先行きの下振れリスクに警戒感を示した。

 トランプ政権は経済政策の具体像を示しておらず、IMFは「今回の見通しは特に不確かだ」としたうえで、米国は財政拡大による景気押し上げ効果を見込み、政府による景気支援策が続く中国とともに見通しを引き上げた。日本は景気動向に大きな変化はないが、潜在成長率の試算を改定した結果、上方修正となった。一方、高額紙幣を廃止した混乱で一時的に消費が弱まるインドや景気回復が遅れるブラジル、トランプ政権の政策次第で景…

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