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受験と私

悲喜こもごもの受験の思い出を、各界の「先輩」に聞きました。勉強のコツも紹介。

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料理研究家の川津幸子さん 「人生何があるか分からない。一歩踏み出して」

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牛むすびを作る川津幸子さん=小松やしほ撮影
牛むすびを作る川津幸子さん=小松やしほ撮影

 毎日新聞で日々「食卓の一品」を連載中の料理研究家、川津幸子さんは「1校だけなら」と母から許しをもらい、故郷の九州から単身上京して早稲田大に挑戦した自分の受験と、一喜一憂しながら見守った息子の受験の「二つの受験」を経験しました。その時、母は何を思い、母として何をしたのか。「母の気持ち」を聞きました。【聞き手・小松やしほ】

 高校は福岡県柳川市の県立伝習館高校。昔の藩校だったところです。進学校ではあったけれど「勉強、勉強」のがちがちな感じではなく、伸び伸びしていて、いい意味で放ったらかしというか自由な校風でしたね。進路指導担当が「志藤」という名の先生だったのに、「無指導だよなあ」って生徒が言っていたぐらい。1年生の時から受験の準備をするような生徒はいなくて、もちろん私もそうでした。3年生になって「さあ受験だ」と国立の…

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