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徳島県警

スマホ写真、被害者の瞳に容疑者の顔 解析成功

徳島県警鑑識課の浪花孝一写真係長=徳島市万代町2の県警本部で松山文音撮影

 容疑者から押収したスマートフォンに保存されていた被害者の写真を徳島県警鑑識課が解析した結果、写真を撮影した容疑者の姿が被害者の瞳に映っていることが判明し、重要な証拠となった事件が昨年あった。同課によると、瞳に映った姿が証拠になるケースは大変珍しいという。【松山文音】

 「目に人の影のようなものがある。調べてほしい」。現場の捜査員から、鑑識課の浪花孝一写真係長(43)に依頼があった。渡されたデータを表示すると、容疑者が撮影した被害者の顔が映っていた。鏡に映ったものを解析した経験はあったが、瞳に映った姿の解析なんて聞いたこともなく、「こんな瞳から見えるんかな」と半信半疑だった。

 早速パソコンに向かい、瞳の部分を拡大すると、人の影よりも背景の方が明るく、はっきりしていた。容疑者の姿を明るくするために、画像編集ソフトを駆使して補正を繰り返していくと、次第に顔の輪郭や髪形などが分かるようになり、スマートフォンを構えている姿が浮かび上がった。

 これが事件の重要な証拠となり、上司から「これは最高の証拠です」と評価されて、うれしさがこみ上げた。

 防犯カメラの映像を解析したり、指紋や足跡の鑑定用写真を撮影したりする日々。「ドラマとは違い、うまくいかないことも多い。今回の経験で細部まで観察する大切さに改めて気付いた」と振り返った。

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