メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

SUNDAY LIBRARY

池内 紀・評『二代目 聞き書き 中村吉右衛門』小玉祥子・著

大きな運命と小さな自由が無口な少年を大木に育てた

◆『二代目 聞き書き 中村吉右衛門』小玉祥子・著(朝日文庫/税抜き840円)

 歌舞伎役者はいつも厄介な立場にいる。たとえば「忠臣蔵」七段目、大星由良之助が敵討ちの計画をさとられないように、わざと酒に酔って、ふ抜け侍のふりをするくだり。酔っぱらいになってしまっては敵討ちの大義をもった人物ではなくなるし、酔わずにいたら九太夫らにさとられてしまう。微妙なギリギリのところで演じなくてはならない。

 しかも過去の綺羅(きら)星のような名優たちが名演を競ってきた。伝統芸のしばりでがんじがらめにされた…

この記事は有料記事です。

残り1215文字(全文1484文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「飲酒強要、ズボン脱がす」 近大医学部ゴルフ部員、警察に相談
  2. 国税庁委託先がマイナンバーなど個人情報70万件漏えい
  3. 日大チアパワハラ 「学校の恥」「ずる賢いばか」暴言次々
  4. 梅毒啓発へ漫画「コウノドリ」無料公開 講談社
  5. ORICON NEWS 南海キャンディーズが衝撃のコンビ不仲を初告白 『しくじり先生』復活

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです