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資金流出で中国当局規制強化 相場が急落

支払いにビットコインが使用可能であると案内するレストラン=東京都港区で、山本晋撮影
ビットコインと人民元の動き

 【北京・赤間清広】インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」の取引価格が乱高下している。富裕層を中心に国内から海外に資金を移転する手段としてビットコイン相場を押し上げてきた中国で、当局が取引規制に乗り出したためだ。

     中国では2015年夏の人民元切り下げをきっかけに、国内資産の海外流出が加速、経済が大混乱に陥った。この反省から当局は、資金流出に対する規制を強化。元の為替取引などを対象に事前報告や取引額の上限設定などを断続的に課してきた。ただ、ビットコインの規制は緩く、為替取引の代わりにビットコインを利用して資産を国外に持ち出す動きが流行していた。

     ビットコイン情報サイト、米コインデスクの指標によると、昨年12月初旬に700ドル台だったビットコイン相場は、年明けに1100ドル台を突破して最高値をつけた。この時期は、米国の利上げやトランプ新大統領への政策期待から、元安の動きが強まっていた時期と重なる。「元安が加速すれば当局がさらに厳しい規制を課すと見た中国人富裕層がビットコインに殺到した」(アナリスト)

     バブル状態にあったビットコイン市場は今月6日、中国人民銀行(中央銀行)が、毎朝発表している人民元の対ドル基準値を前日より0.93%も引き上げると、相場が急落。追い打ちをかけるように人民銀が11日、上海などの規制当局と共同でチームを作り、ビットコインを扱う大手取引所の検査に着手したと表明すると、取引価格は同日、700ドル台にまで急落。その後は安値を狙った買い戻しの動きも出ているが、中国当局が資金流出の「抜け穴」潰しをさらに強化するのは確実で、中国人のビットコイン離れが加速している。

     第一生命経済研究所の西浜徹主席エコノミストは「当局は市場のコントロールを強めているが、中国経済の減速懸念などから海外に安定した資産を持ちたいという市民のニーズも強い。資金流出の『抜け穴』を探す動きは今後も続く」と指摘している。

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