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しあわせのトンボ

思いがたたずむ春を=近藤勝重

 “ふと思いがたたずむ”--この言葉が気に入っている。井上靖氏が高見順氏の詩集「死の淵より」を評する際に「詩が読む者に与える感動は、三好達治氏の言葉を借りれば、“ふと思いがたたずむ”といった体の形に於(おい)てである」と書いているのを講談社文芸文庫編「追悼の文学史」で知って以来、頭にすみついている。

 といってぼくの場合、そういう感動は詩に限らない。散歩時に目に入る木々や花々、わけても白い花には心が動き、ふと思いがたたずむ。寒風にもまれながら銀色の毛に包まれたつぼみをふくらませ、春先には白い6弁花をつけるハクモクレンは、その代表的な花木だ。

 テレビをつければ聞こえてくるフォークなど昭和の名曲もたぶんにそうだ。いつしかその時代に戻って、心は…

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