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「1984」がベストセラーに 全体主義国家を風刺

 【ロサンゼルス長野宏美】トランプ大統領が就任した米国で、近未来の全体主義国家を風刺した英国人作家、ジョージ・オーウェルの小説「1984」が突然、ベストセラーに浮上した。ツイッターなどで現政権と小説の類似性が話題になり、24日夜に通販大手アマゾンのベストセラーリストで1位になった。

 急上昇のきっかけは米政府高官の発言だ。写真や統計を基に2009年のオバマ前大統領の就任式より少なかったと報じられた参加人数に対し、スパイサー大統領報道官が「過去最大だ」と否定。この発言をコンウェー大統領顧問が22日、「もう一つの事実だ」と正当化し、小説の中の暗黒社会を連想させるとして再注目されたようだ。

 小説は1949年に出版された。架空の独裁国家が監視を張り巡らせて世論誘導し、独裁者「ビッグ・ブラザー」の正当性を強いる社会を描いている。矛盾した二つの真実を受け入れる「二重思考」も登場する。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、出版社は7万5000部の増刷を発注し、さらに増刷を検討しているという。

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