メキシコ

強気の構え 「尊厳」掲げ米トランプ政権に対抗

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 【サンパウロ朴鐘珠】トランプ米新政権の外交や通商政策に対し、隣国メキシコが強気の姿勢を鮮明にしている。31日にはワシントンで米メキシコ首脳会談が行われ、トランプ氏の看板公約だった国境の壁建設が議題に挙がる見通し。メキシコは人道上の観点から反対するだけでなく、トランプ氏が要求する費用負担にも一切応じない構えだ。拳を振り上げたままの両首脳がどこに着地点を見いだすのか、先行きは不透明だ。

 トランプ氏が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)から離脱する大統領令に署名した23日、TPP参加国の一つだったメキシコのペニャニエト大統領は大統領府で演説。関係悪化が危ぶまれる米新政権とは「衝突でも服従でもなく、対話と交渉によって解決策を導き出す」との方針を示した。一貫して反対してきた国境の壁についても「(国境とは)両国民をつなぐもので、分断するものではない」と強調した。

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