南光の「偏愛」上方芸能

笑福亭仁鶴さんとのトーク拡大版

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
デビュー間もない頃の思い出を語る笑福亭仁鶴さん=大阪市中央区で2017年1月16日、貝塚太一撮影
デビュー間もない頃の思い出を語る笑福亭仁鶴さん=大阪市中央区で2017年1月16日、貝塚太一撮影

 テレビ番組や落語会でこれまで何度も共演してきた笑福亭仁鶴さんと桂南光さんですが、じっくり芸談を交わすのは今回が初めて。仁鶴さんの若手時代から昨今の落語界事情にまで、話は尽きませんでした。【山田夢留】

【初代春団治との出会い】

桂南光 初代春団治が落語との出会いですか。

笑福亭仁鶴 東京の落語は聴いてました。当時は関東からNHKのラジオを通して流れてくるというのが本流で。大阪に落語というものが存在するかどうかも知らんかった。17か18の時、古道具屋さんの表に昔のレコード、SP盤ね、落としたら割れるやつ、それが山と積んであった。何気なく見てみると、講談とか長唄、常磐津、浪曲、その中に「落語 桂春団治」なんていうのがあったんやね。仲間3、4人と「黄金の大黒」かけて聴いてんけど、笑てんのは僕だけでしたんや。

南光 他の人は面白いと思わなかったんですか。

この記事は有料記事です。

残り3530文字(全文3904文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月