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なにわ人模様

3Dプロジェクションマッピングの芸術家 村松亮太郎さん /大阪

大阪の街を眺める村松亮太郎さん=大阪市阿倍野区のあべのハルカスで、畠山哲郎撮影

最新作が一番の代表作 世界観と物語加え投影 村松亮太郎さん(45)

 建物に投影される色とりどりの光。窓や柱が生き物のように動いて見え、さまざまな映像や文字がダイナミックに動き出す。

     プロジェクターの映像を、建物などの形状にあわせて映し出す「3Dプロジェクションマッピング(PM)」。これまで東京駅やあべのハルカスなどで、自作のPMを披露した。「スクリーンの外に出て、現実の空間に映像を投影できるのが魅力」と語る。

     堺市出身。「勉強もスポーツもでき、生徒会長。嫌な子供でした」。だが思春期を迎え、「完璧人間には分からない」と友達に言われるなど、周囲との関係に苦しむようになった。物事を冷めた目で見るようにもなり、高校時代は授業をサボる日々が続いた。

     そんな時に出会ったのは映画の世界。米国の俳優、ショーン・ペンに感銘を受けた。「役者でありながら監督として素晴らしい映画も撮っていた。生き方の先生になった」。映像表現の世界に飛び込もうと米国留学を経て進学した関西外国語大を中退。20歳のころ俳優を目指し上京した。

     ところが入った大手芸能事務所では、モデルなど自分の意に沿わない仕事ばかり回ってきた。「こんなことがやりたいわけじゃない」と事務所を転々とした。「諭されもしたが、自分の美学や信念が間違っていると思えなかった」。

     そんな折、兄からアップル社のパソコンの使い方を教えられた。「これを使えば、自分のやりたい映像表現ができるのでは」。そう決意し、1997年、東京でクリエイティブカンパニー「NAKED(ネイキッド)」を設立した。

     映画やテレビのタイトルバックを作製する中、PMという表現手段にも出会った。本格的な製作は2012年。東京駅のイベントで、駅舎を使い、宇宙の始まりのビッグバンから駅につながるまでの世界を表現した。「PMに世界観と物語を加えたのが僕の作品の特徴」と説明する。

     16年4月、大阪芸術大客員教授に就任。都市の進化をテーマにしたPMを学生とつくり、同年12月、大阪市中央公会堂を舞台に披露した。「僕の作品は最新作が一番の代表作。これからも自分のレッテルをはがしていきたい」と力を込める。【畠山哲郎】

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