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胎教って効果あるの?の巻

モーツァルトを聞いても頭は良くなりませんが…価値はあるかも

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妊娠中のアンジェリカ。 おなかが随分大きくなってきました。 順調そうで良かったですね。 安定期に入ったということで、頭を良くするためにモーツァルトの曲を聞かせるようです。 ところが……。 1993年、米ウィスコンシン大がモーツァルトの音楽を学生に聞かせた後、抽象的な思考能力が上がったという論文を発表しました。 そのため「モーツァルト効果」が一時、大流行しました。 しかし、米ハーバード大の研究グループが再度実験した結果、その説は否定されてしまいました。 「ミキハウス子育て総研」の2007年のインターネット調査によると、胎教に期待する人は今でも多いのです。 妊婦ほとんどの人が妊娠中、胎教を「意識した」(6.5%)「なんとなく意識した」(63.1%)と答えました。 どんな音楽を聴かせたかという質問に対しては、クラシックが83.5%で最も多く、J-POPが37.6%、オルゴールが33.9%という結果(複数回答)でした。
胎児は学習に必要な大脳新皮質が未発達なので、胎教の効果は定かではありません。 ただし、聴覚そのものは24週くらいで完成し、外の音も聞こえるようになります。 ちなみに、最終月経が妊娠0週0日と数えます。 7日で1週と定められているので、7~13日は1週目。 28日で妊娠1カ月です。 つまり妊娠24週は168~175日で、およそ5カ月ということになります。 胎児は20分おきに寝たり起きたりを繰り返すので、親が音を聴かせた時点で聞いているかどうかは分かりません。 また母親の心音や消化音などで体内は結構騒々しいので、おなかのすぐそばで聴かせる必要があります。 胎教は無駄なのでしょうか? 胎児に何らかの良い影響を与えようという思想はとても古いものです。 アリストテレスやプラトンなど古代ギリシャの哲学者たちは、「妊婦の適度な運動と精神の平静が必要」と周囲の配慮を説きました。
ただ、日本の「胎教」は儒教の影響が濃いですね。 前漢時代の中国で、優秀な子を産むために妊婦の修養が必要、という思想が生まれました。 「健康な子を」というより、妊婦に対する道徳的・精神的規律だったというわけです。 妊娠してから勉強して賢くなれば、赤ちゃんに影響が出るのでしょうか? へその緒には神経は見当たりません。 にわか勉強では何の意味もないのです。 妊婦の脳細胞の働きで胎児の頭が良くなるという科学的根拠はありません。 不妊治療が一般的になった今、赤ちゃんは「努力次第でできるもの」という考えが広がっているかもしれません。 しかし、「パーフェクトな子を」という望みは命の選別につながりかねません。 赤ちゃんは「授かりもの」ということを忘れずにいましょう。
でも…おなかを蹴ってくる子のために、何かしてあげたいという気持ちは親として当然ですよね。 妊婦が不安になるとアドレナリンの分泌が増え、胎盤への血液量が減るという説があります。 従って「平静が大切」というのは本当で、「夫婦仲良く」が一番なのです。 また、母親の声は胎児にとって特別な音です。 口を閉じて歌うハミングは体内に響くので、よく聞こえるのではないのでしょうか? そしてモーツァルトの音楽は副交感神経を刺激し、リラックスする音域が豊富です。 もしモーツァルトの曲を用意したのなら、自分のために聞けば良いのです。 頭が良くなるかどうかは生まれてからの方が大事な上に、大変ですよね。 この話を聞いたアンジェリカは、まずハミングから始める様子。 曲は自分が作詞作曲した「ダーリンのアゴをたたえる歌」。 果たしてアンジェリカはリラックスできるのでしょうか…。

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