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アート巡り

美術館のオワリ方、の巻 残したい近美の姿=青山郁子記者 /富山

太平洋が一望できる旧日向別邸。タウトが設計したのは右の建物の下にある部分=静岡県熱海市で、青山郁子撮影

 昨年12月28日、富山市西中野町1の県立近代美術館が閉館した。実家が近所にあったため、1981年の開館以来、何度も通ったし、たくさんの企画展を取材してきた。

 最終日も行こうかと迷ったが、ひねくれた性格ゆえ足が向かず、同じく近美ファンの友人とともに思い出の展覧会などを語り合い、ひっそりと別れを告げた。聞けば、多額の耐震費用がかかるため、現建物の活用法が決まらず、このままでは解体の可能性もあるという。愛着があったことはもちろん、建設後わずか35年しか経っておらず、途中にはリニューアル工事もしたのにもったいなくはないか、世の中にはもっと年数が経っている美術館もたくさんあるのに、なぜ近美だけが……などなど疑問を感じるのは筆者だけなのか。この期に及んでしつこいかもしれないが、移転のことも「富山県美術館」への名称変更にしても、いまだ納得できないのである。

 もやもやした気持ちを晴らそうと出かけたのは神奈川県立近代美術館。51年開館の同館鎌倉館も昨年3月末…

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