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寝ても覚めても

みんな急いでいる=冨重圭以子

 久しぶりにプロ野球のキャンプを初日から見た。ここ数年、実戦形式の練習が始まるころに行くことが多かったので、ちょっと新鮮だった。

     ロッテがキャンプを張る沖縄・石垣島に行ったのだが、改めて初日のブルペンには驚いた。ずらりと投手が並び、ほぼ全員が捕手を座らせていた。しかも直球ばかりか、変化球もバンバン投げていた。ブルペンに入らなかったのは、ベテランエースと故障明けの投手くらいだ。

     ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表のペースが速いのは分かる。3月7日には1次リーグが始まるのだから、のんびりしていたら間に合わない。でも日本のプロ野球の開幕は3週間以上遅い3月31日だ。そんなに急いでどうするの? 不思議に感じた。

     かつての投手の調整は、ずっとスローペースだった。沖縄キャンプが主流となる前は九州や四国が多かった。2月だと寒風が吹きすさび、雪が舞う日だってある。寒い中での全力投球は肩や肘に負担をかける、と監督やコーチもじっくり仕上げるよう指令を出していた。

     最近のペースの速さは、ストレッチやアイシングなど、故障につながらないようにする体の手入れの仕方が向上したからなのだろう。だとしても、新球種をマスターしたい、といった目的を持つ若い投手以外は、急ぐ必要はない。

     大リーグは日本より数日遅れて4月2、3日に開幕するが、投手と捕手のキャンプインは、田中将大投手のヤンキースも、ダルビッシュ有投手のレンジャーズも2月15日。日本だと第3クールの終わりごろだ。そこから投球数を増やして、オープン戦で調整して、開幕を迎える。

     日本の投手はキャンプ中にしっかり投げ込まないとフルシーズンはもたない、というタイプが多いから、単純には比べられないが、それにしてもペースが違いすぎる。

     日本ハム・大谷翔平投手のWBC不参加が決まったが、痛めている足の調子が突然回復したら、開幕に間に合う可能性はある。もしそうなったら「WBCに出たくなかっただけ」などと批判を浴びそうだ。でも違う。WBCの開催時期が早すぎるだけなのだ。2月中旬に投球練習を始めれば、開幕には普通に間に合う、ということ。(専門編集委員)

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