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韓国大統領選

文氏トップ、革新系が軸 構図固まる

 【ソウル大貫智子】年内に行われる韓国の次期大統領選で保守系有力候補と目された潘基文(バン・キムン)前国連事務総長が不出馬を表明してから1週間。革新系を軸とした選挙戦の構図がほぼ固まった。各種世論調査で、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏が他候補を引き離し、トップの座を維持する。これを同じ党内の安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事が追い上げる。朴槿恵(パク・クネ)大統領の権限代行を務める黄教安(ファン・ギョアン)首相が保守層の期待を集めている。

     次期大統領選の時期は、朴氏に対する憲法裁判所の弾劾審理の行方次第だ。憲法裁の9人の裁判官のうち1人は1月末に任期満了で欠員となっており、もう1人の裁判官が任期満了となる3月13日以前に決定を出すとの見方が有力だ。憲法裁が朴氏の罷免は妥当と認めれば60日以内に選挙が実施され、5月上旬にも行われる可能性がある。一方、憲法裁が弾劾を棄却した場合、大統領選は12月に実施される。

     今月5、6日実施の聨合ニュースとKBS(韓国放送公社)の共同世論調査によると、支持率トップは文氏で29.8%。次いで安氏が14.2%、黄氏が11.2%と続いた。昨年12月の調査と比べ、安氏は9.6ポイント増、黄氏は7.8ポイント増と大きく支持を伸ばした。昨年末に過激な発言で「韓国のトランプ(米大統領)」と注目された共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)城南市長は6.3%と4位に落ち込んだ。

     安氏は、野党の主要候補が否定的な「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」の在韓米軍配備について「韓米間の国家合意を尊重する」と受け入れを表明。2015年の慰安婦問題に関する日韓両政府合意についても、「再交渉は実益がない」と合意見直しを掲げる他候補と一線を画し、中道層の好感を得ている。安氏の陣営関係者は「保守と進歩(革新)のどちらかに寄って立つのではなく、合理的、常識的に双方の利害調整をするのが大統領の役割、という話が受け入れられ始めた」と語る。

     ただ、党内の組織力は文氏が圧倒しており、党内予備選で安氏がどこまで支持を拡大できるかが焦点だ。

     一方、黄氏は朴氏の支持基盤である中高年から支持を得ている。両社の世論調査で、潘氏不出馬により最も恩恵を受けた候補者は黄氏が36.6%と圧倒的に高い。ただ、朴政権で法相、首相を歴任した黄氏は、朴氏の親友による国政介入事件に一定の責任があるとの指摘もあり、黄氏は出馬について明言を避けている。

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