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一人親家庭にランドセル500個贈る

愛染橋保育園の園児と交流する高梨沙羅選手=大阪市浪速区で2015年4月13日、石井記念愛染園提供

諦めない心託す

 韓国・平昌(ピョンチャン)で16日あったノルディックスキーのワールドカップジャンプ女子で、男女を通じ歴代最多タイの53勝を記録した高梨沙羅選手(20)は、所属する化学メーカー、クラレと大阪府内の一人親家庭にランドセル約500個を贈り、保育園児と交流してきた。園長は「子どもに向き合う姿がスキーと一緒で真剣だった。子供たちに沙羅ちゃんの写真を見せながら喜び合いたい」と大記録を祝福した。

 クラレによると、高梨選手は賞金の一部を「社会貢献に役立てたい」と申し出て、ランドセル向け人工皮革も製造する同社とともに2014年にランドセルの贈呈を始めた。クラレ創業者が設立した石井記念愛染園が大阪市にある縁で、同園運営の4保育園の園児や、大阪府母子寡婦福祉連合会の会員の子どもに贈ってきた。

 14年と15年に大阪市浪速区の愛染橋保育園を訪問。膝をついて園児とタッチしたり、一緒に縄跳びやけん玉、こま回しをしたりして、子どもたちと触れ合った。「なんでスキーが上手になったの」との質問には「好きだからだけど、うまくいかない時に絶対諦めないから」と答えた。小谷啓二園長(64)は「この言葉は響いた。自己肯定感のない子もいる。子どもたちが『どうせ自分はでけへん』という思いを乗り越えるきっかけになる」と振り返った。

 今年ランドセルを贈られ、気持ちが前向きになった男児もいるという。小谷園長は「情緒が安定しないと学習に取り組めない。ランドセルがなく取り残されたと感じていた子がそんな思いから解放される効果は大きい」と話した。高梨選手は3月に来園する予定で、「手作りのメッセージを贈り、おめでとうと伝えたい」と興奮した様子で話した。

 府母子寡婦福祉連合会の滝本美津代理事長(67)は「子どもはランドセルを背負うと顔がぱあっと明るくなる。これからも続けてもらえたらうれしい」と話した。【山下貴史】

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