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サルも記憶の確かさを判断 人と同じく

サルは自分の記憶の確かさを判断している

米科学誌サイエンスに発表

 サルにも人と同じように、自分の記憶の確かさを判断する能力があることを発見したと、順天堂大などのチームが米科学誌サイエンスに発表した。脳のどの領域が働いているのかも特定しており、チームは「人が高度な思考や推論などの能力をいかに獲得したのか解明する突破口になる」としている。

 研究は、実験方法を覚えさせたマカク属のサル2頭で行った。まず、かごや車などのイラスト四つを順々に画面に表示し、記憶させた。その後、あるイラストを見せ、前に見た四つの中に含まれていたか記憶を確認するテストを実施した。

 次に、ピンク色と黄緑色の2種類の選択肢を画面に表示。ピンクは、正解すると多めのジュースがもらえ、不正解だと何ももらえない「ハイリスク・ハイリターン」、黄緑は正解でも不正解でも少量のジュースがもらえる「ローリスク・ローリターン」に設定し、サルにどちらかを選ぶ“賭け”をさせた。

 すると、ピンクを選ぶと正解率が約7割だったのに対し、黄緑の時は約5割だった。答えに自信がある時ほど報酬がより多いピンクを選んでおり、チームは「サルは記憶が正しいか判断している」と結論付けた。

 さらに、記憶の確かさを判断している時は、大脳の「前頭葉」という領域の一部が活発に働いていることを、脳内の血流を調べる機能的磁気共鳴画像化装置(fMRI)から発見。薬剤で活動を抑えると、記憶を確認するテストの正解率こそ約6割と変わらないが、“賭け”についてはでたらめにやるようになった。

 チームの宮下保司特任教授(大脳生理学)は「記憶する時と、記憶の確かさを判断する時に働く脳の領域は異なる。学習で『覚えるのが苦手』な子どもが、どちらができないのかを区別して対応する教育法の開発にもつながる」と話す。【藤野基文】

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