メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

川本三郎・評 『鬼殺し 上・下』=甘耀明・著

 ◆甘耀明(カンヤオミン)著

 (白水社・各3024円)

大胆、奔放 興奮収まらぬ言葉の洪水

 近年これほど圧倒された豊饒(ほうじょう)な小説はない。大胆、奔放な想像力が、次々に奇想天外な話をあふれかえらせてゆく。深刻な台湾の現代史を語りながら、大いなる民話の力強さ、明るさがある。

 一九七二年生まれの台湾の作家による長編小説。日本統治下、太平洋戦争で日本兵として戦った台湾の少年の成長物語だが、並みのリアリズム小説ではない。

 桁はずれの誇張、突拍子もない笑い、死や残酷も生の一部にしてしまう力業(ちからわざ)、何よりも尽きる…

この記事は有料記事です。

残り1783文字(全文2043文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. イチローが第一線退く意向 球団に伝える 21日試合後に会見
  2. イチロー引退会見「野球が楽しかったのは94年まで」一問一答(その3)
  3. イチロー引退会見「死んでもいいという気持ちはこういうこと」一問一答(その4)
  4. イチロー引退会見「野球への愛貫いた」一問一答(その2)
  5. 第91回選抜高校野球 開会式で国歌独唱 幕張総合高3年・菅谷茉友さん意気込み /千葉

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです