メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

最大2兆5000億円調達へ 半導体 全株式売却で

記者会見で厳しい表情を見せる東芝の綱川智社長=東京都港区で2017年2月14日、宮武祐希撮影

 経営再建中の東芝が、半導体事業を分社化して設立する新会社の株式を100%売却することで、最大2兆5000億円前後の資金調達を見込んでいることが27日、わかった。完全買収を希望する企業に上乗せ金(プレミアム)を要求することで、売却額の上積みを目指す。実現すれば財務の抜本改善につながる一方、入札結果次第では絵に描いた餅に終わる可能性もある。

 東芝は米原発事業で7125億円もの巨額損失を計上し、2017年3月末に約1500億円の債務超過に転落する見通しとなっている。同社は財務基盤の抜本的強化のため、優良事業である半導体事業を売却して資本増強に充てる方針で、現在は入札に向けた準備作業を進めている。

 関係者によると、東芝は、半導体事業の企業価値を2兆円程度と算定。全株式取得を望む企業に対し、少数株主がいなくなり経営がやりやすくなることに伴う上乗せの価値として、企業価値の20~30%程度のプレミアムを支払うよう求める方針という。売却額は、最大2兆4000億~2兆6000億円程度確保できる可能性があると見込んでいる。東芝は売却する株式を2割未満に抑え、半導体新会社の主導権を握り続ける考えだったが、1回目の入札で期待したほどの応札が無く財務体質の改善には不十分と判断。主力取引銀行の要求も受け、全株売却も辞さない方針に転換していた。

 ただ、全株取得を希望する企業の数は限られる見通し。東芝は、3月末の臨時株主総会で半導体事業の分社化を正式決定したうえで、17年3月期決算を公表する5月中旬までに売却先を絞り込み、17年度中に売却を完了して債務超過を脱したい考え。だが、期限を区切った交渉で期待するほどの好条件を得られるかも不透明だ。【小川祐希、坂井隆之】

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. NHK ネット受信料新設 検討委素案、TVなし世帯対象
  2. WEB CARTOP [女子の本音]これは辛い! ドライブデートではヤメテほしいクルマ4選
  3. しらかば帳 「またか」で済ませるな /長野
  4. クリップ 受信料の世帯支払率78.2%
  5. 落語 六代目円楽さんが芸協に客員で単独加入に

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]